たびたび取り上げている高尾山の事。20日朝日新聞(東京版)の記事になりました!
「座り込みも『ソフト路線』〜落語・音楽ライブ・・・抗議団体が催し続々〜」
詳しくは、
お寺で6時間のブログをご覧下さい。朝日新聞とってる方はひっぱりだして、ぜひ読んでみて下さい。
三軒茶屋の
ふろむ・あーすでアンナプルナ農園のお茶を買った。その時にお店の人とお話をしていて高尾の話になった。↓のチラシも頂いた。
このチラシの文章、すごくいいので、take freeな訳だし、長いけど全文記載させて頂きます。どなたが書いたか知らないけど感動したよっ!
いのち=水めぐる山
雨上がりの高尾山...
苔たちはたった一粒のしずくを落とすまいと小さな葉をめいっぱい広げ、きらきら状態。ムラサキケマンは、よぶんな水分を葉脈からあふれさせ、葉の先に金剛石(ダイヤモンド)のような水玉をつける。雨水が土にしみこみ、それを吸い上げた植物の体を通って溢れ出たもっとも美しい一滴。森に立ちこめる幻想的な靄は、土が、植物が、ゆっくりと呼吸をしている証拠。
わたしたちはいつも土を踏みしめて山を歩いているけど実は山は水袋。高尾山は小仏層群という、とても水ぬけのいい地層を持つ。地面の下には縦横無尽にたくさんの小川が流れているようなもの。ある水はムラサキケマンの先からあふれ出、ある水は美しい沢や滝を作り出し、ある水は地中を旅して何年後かに湧き水となって大気と出会う。落ち葉は水の力を借りて朽ちてゆき、新たな命にかかわっている。
しっとりとした豊潤な水の気配こそが高尾山の命。
トンネル工事は、この水袋に槍を通すようなもの。高尾山と同じ地層を持つすぐ隣にある八王子城跡(深沢山)はトンネルが掘られ文化財の御主殿の滝は涸れてしまい、ただの崖になってしまった。高尾山に同じ事をしたらどうなる?修験道の水行で有名な琵琶湖や蛇滝も同じようにただの崖になってしまう。水が失われれば山の地表は乾いてゆく。
それは山が死んでいくこと...私たちは山の呼吸をとめてはいけない。
虔十の会
虔十の会は、ツリーハウス作りなど自然と人間の共存を考えながら
高尾山の自然を守る環境NGOです
もし、このブログを読んでいる人でメディアに関わっている人がいたら、高尾山の危機を取り上げてほしいと思っています。お願いします。高尾に遠足にいった人は年齢問わず多いはず(そうだ!漫画『働きマン!』安野モヨコ著の主人公・松方も高尾山が癒しの場所だったから、モーニングで取り上げてくれないかな...どうかな...)東京からほど近い、遠足の場所の沢が涸れたら?トンネル・中央道の工事にはなんと1mに2000万以上のお金(トンネル部分は7000万以上かかるらしい)がかかっています。環境保護や騒音・大気汚染の問題のため10%程度しかできていない。そんな時に霊山・高尾に着工しようとしています。ストップするなら早い方がいい。
ふろむ・あーすの店長さんと、土地の経絡の話なんかでちょっと盛り上がったところ、アンナプルナ農園の主・正木高志さんの『空とぶブッタ』(
ゆっくり堂 定価600円・ゆっくり堂HPで購入可能)を薦められて購入。この小さな本、私にとっては。サティシュ・クマールの『Soil, Soul, Society〜土と心と社会』(
ナマケモノ・ウェブショップで購入可能 定価525円)と同じように、とても大切な1冊になりました。内容は書いちゃうとつまらないから書かないけど、木の事、サルタヒコの事、伊勢神宮の事、原発のこと、人間のこと、宇宙のこと、カテゴリーエラー・ねじれ構造の事...などなど。1年に一度は読んでしまう手塚治虫の漫画『火の鳥』も繋がってきます。
高尾山の事と同時にこの本が手元にやって来た時に浮かんだのは。自然にそって生きて行こうって存在は、植物・動物その他の生命も合わせて絶対的にmajorityだって事。もしも植物や動物に投票する権利があったら、八王子市長選挙は橋本さんのダントツ勝利だったって事。代弁できるものが代弁しないといけない、知らない人が多過ぎると思う。
アイヌ刺繍教室の先生達が取り組んでいる「アイヌ人権の集い」に刺繍教室の友達と行った。タイトルもタイトルだし、行ってもいいのかななんて考えながらの参加だった、なぜならまだあまり歴史を認識してないから。でも、最後にみんなでムックリの練習をして(教えてもらうと全然出なかった音が出るように...)アイヌ語の美しい短い歌を6曲歌った。最後に先生が、みなさんが歌を覚えて、鼻歌なんかで歌って、その曲はなあに?って聴かれてアイヌの文化が自然に残っていけばいいなとおっしゃった。やっぱり参加してよかったし、今まで何があったか少しづつ知っていこうと思った。
星野道夫さんのテーマの一つだった“魂の帰還 The repatriation of the soul”、高尾山の事にしてもアイヌの事にしても、それからチベットの事にしても同じ事なんだと思う。魂の尊重。そういうことを今、教えてくれるのはネイティブハートを持つ人達なんだろな。いくつか参加しているメーリングリストでもチベットの事は話題になっています。なんとなくしか知らなかったチベットの事。20年前のチベットの抗議活動のおり、当時20万のチベット人が虐殺された。という事実も今、はじめて知りました。あまりにも惨い写真もいくつか見ました。事実を隠そうとしても情報操作しても、コントロールできないくらいの抑圧があったという事なんでしょう。大量虐殺は、日本の抱える深層的な問題でもある。
チベットのためにできること
ビヨークは上海のコンサート最後の曲「ディクレア・インディペンデンス」(独立を宣言しよう)の終盤に「チベット、チベット」と叫んだ。中国政府は法的処置をとるそうだ。
人種のくくりじゃない、種のくくりじゃない時代がはじまる。今日は満月です。