nanao-seed:暮らしとcreation:
Peace

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Being Peace 23:03
JUGEMテーマ:自然


今日3月10日はチベットの平和的蜂起からちょうど50年の日だそうです。

私はまだチベットに行った事もなく、隣国ネパールにも行ったことがありません。
その宗教も歴史も少ししか知らないのですが、ずっと弾圧を受けてもどうにか生き延びたチベット僧パルデン・ギャッツオ氏の講演をきいて、自分が思っていた以上の苦痛をチベットの人達が受けている事を知ったので、チベット問題は、ずっと心の中にある事の一つになりました。

10年位前はBeastie Boysがチベタン・フリーダム・コンサートをやってても自分から何かしてみる、調べてみるとかまではしなかったのですが、実際にチベットの方の話をきくと気持ちがかわってきました。

『108』というフリーペーパーにチベット里親支援の情報がのっていました。マンスリー里親サポーターだと500円から支援できます。
これなら、私にもできるかな。。。

ダライ・ラマ14世の映像を見て、いつも心に残るのは、法王のほほえみの表情で。いつもにっこりしているなあ〜と思います。
(時には厳しい表情をされる時もあるけど)

最近読んだ本で、びっくりして、こうあれればいいなあと思ったのが、ティク・ナット・ハンの『Being Peace ほほえみが人を生かす』(中公文庫)



ティク・ナット・ハンはヴェトナム人の禅僧。友達が読んで、そういえば表紙のターラの絵はハワイ島のまゆみさんの絵だよ〜と教えてくれて、何となく縁を感じて読んでみました。シンプルですごく読みやすいけど、絡まった糸をほどいてくれるような、着実さのある本です。おすすめです。

Tara Mantra - Ani Choying tune in version



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サバ 14:48
JUGEMテーマ:自然


ミラノ
石と霧のあいだで、ぼくは
休暇を楽しむ。大聖堂の広場に来てほっとする。
星の
かわりに
夜ごと、ことばに灯がともる。
生きることほど、
人生の疲れを癒してくれるものは、ない。
   ウンベルト・サバ

サバの詩だったんだね
須賀さんの訳もきっとすばらしいのでしょう。
そういう本てけっこうあるよね、
ブローティガンが好きなのか、藤本和子さんの訳が好きなのか、
きっと両方なんだろう、
須賀さんとサバの場合も。


サバと言えば思い出すのは何ですか?
サバービアンのサバ?
サバを読むのサバ?
鯖缶のサバ?
サバ〜のサバ?

私にとってサバは、漫画家・大島弓子さんと長い間一緒に暮らした猫の事です。
大島さんの漫画は私の心の何%かで。
特にサバとの暮らしを描いた漫画は大好きです。
『アンブラッセ』という選集13巻(朝日ソノラマ)に入ってるお話で
すごくすごく好きなコマがあります。





「あ」

「木が水を」

「うまそうに飲む瞬間だ」

その前の人間と猫がせんべいを噛む音の2重奏に、
雨のさーーーという音が重なって。
サバの(イタリア人の方の)夜ごとのことばに
匹敵するような、ほぐれる瞬間を漫画を読むだけで
体験する事ができる。

日本が世界に誇れる物は何ですか?って聞かれたら
私はこう答える事にしています。

それは、日本の春です。春から初夏にかけてのシーズンは最高です。
一度体験しにいらっしゃいよ。

小さな芽、新緑、花々、ふっくらした山々。
それを模した和菓子と抹茶。

小さい春がそこらじゅうに顔を出した。一番好きな季節がやってくる。




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追悼・アップダイク 11:39
JUGEMテーマ:自然


ずいぶん更新が滞ってしまいました。
ブログのリニューアルを考えたり、仕事の締め切りだったりで1週間経過。

ひとまず、今日は、アップダイクが死んじゃったって事を書いておこう。

『走れ、うさぎ!』から読んでうさぎシリーズは夢中で読んで、ギターサウンドが好きみたいにうさぎシリーズは好きで、今でも、ずっとふらふらふわふわしてるうさぎと自分を重ねて考えてみたりする。前回の記事はオザケンのうさぎ!で今回はアップダイクのうさぎ!の事を書いている。自分の中のうさぎ気質が嫌なくせに、愛してもいて手放せない。

朝日新聞の情報によると1月27日に76歳で亡くなったそうだ。休むことなく書き続けた人生。



くるり - ロックンロール


見る前に跳べ!

って言葉が頭のすみっこにある。
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オチビサンになりたい! 22:24
JUGEMテーマ:自然


花巻にいく車中でエンデと語り合った。



子安美知子・著『エンデと語る』朝日選書306 1986年の出版のもの。

この対話集の時のエンデの「緊急の関心事は、どうやって経済成長の強制から人間を自由にするか」でした。原子力反対論もそこに根ざしていて「人間を加速度的にエネルギー浪費に向かわせる制度から、どうやって抜け出すかが本質」と。私にとっては解りやすい説明でした。

今回読んだ中で、一番印象に残ったのがシュタイナーのオイリュトミーに触れて「日本人の体はヨーロッパの人達の肉体よりも浸透性があるな」と感じていて、透明で柔らかいと語っている事が何だかいやに心に残りました。

この二日、移動が多かったので電車の中で何読もうかと思った時に本棚から選んだのが
『くまぐす外伝』平野威馬雄・著(ちくま文庫)でした。



透明で柔らかい日本人に熊楠(ちょっと柔らかすぎ)ももちろんのこと、熊楠の周辺の人々(新五郎や毛利、喜多幅)が繋がったのです。やー柔らかい、柔らかい、面白い、面白い。この本の著者である平野威馬雄もすごく面白い人で(良くしゃべる主婦料理人、平野レミさんのお父さん)大学に務めてた時にこの人の論文を書いた学生がいて、すごく面白い人だと知りました。孤児を沢山育てた作家で、それでレミちゃんはアレンジ料理がうまくなったと語っていました。

やわらかい日本人。いいイメージです。加速度的にエネルギー浪費に向かわせる制度とは違うベクトルで生きられる感じがします。。。

実家に帰ってきて日曜のひそかな楽しみになっているのが、朝日新聞で連載されている安野モヨコさんの連載漫画『オチビサン』です。今回は特に心に染み入りました。
ここにも、やわらかい日本人発見です。



オチビサンのように炭火おこしが上手な人になりたいです。

熊楠が愛したキノコや菌の展示を上野でやっているみたい。
行きたい。。。
菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち

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ポニョ! 14:55
JUGEMテーマ:自然


ちーさんと先日『崖の上のポニョ』を見ました!こんな時期の平日の夕方、しかも雨の日、すいていたので、ど真ん中の真ん中で見れたのですが、、、夏休みに見た友人は映画館たくさんの子どもと一緒に見る事になり、子ども達の「おいしそう〜〜」「ゴクッ」「わ〜!」「ポーニョ、ポーニョポニョ♫」というつぶやきや歌声などと一緒に見れて楽しかったって言ってたのですが、それはなかったです。ちょっと残念。
でも!すごく楽しい映画でした。



見てから数日、あの映画の楽しさと同じだなあと思うのが『ボルヘス怪奇譚集』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス アドルフォ・ビオイ=カサレス 柳瀬尚紀・訳 晶文社)
渦まく笑いと戦慄!短くて途方もない話!
いやあ〜楽しいなあ。満ち満ちてる世界、関係のないものなんて一つもない。
座っていても、ふっと深海やら満月の夜につれてってくれるようなトリップ感が好きです。

秘蹟の贖い
あらゆる人食い鬼がセイロンに棲み、彼らの存在すべてがただ1個のレモンのなかにはいっている事は、よく知られている。盲人がそのレモンを切り刻むと、人食い鬼は残らず死ぬ。『インドの好古家』第一巻1872より 『ボルヘス怪奇譚集』



ハヤオ的サボテン。岩と磐の間からニュ〜。

ハミガキ粉



茄子からスパイスへ移行。友人が「アーユルベティックなハミガキ粉」をプレゼントしてくれました。主な成分・スパイス。磨いた後はすっきり気持ちいい!
もう以前使っていたような大きなスーパーや薬局で売ってるようなので磨くと私には強過ぎる。と感じるようになった。塩で磨くのでいいんだけどね。スパイス歯磨きは気持ちいい。



こーんなひげのおじさんが調合してるのかな。
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パルデン・ギャツォとサティシュ・クマール 19:49
JUGEMテーマ:自然


チベット僧パルデン・ギャツォ 氏の講演と彼の生涯を追ったドキュメンタリー映画『雪の下の炎』の抜粋上映を見ることができました。

パルデン・ギャツォ 氏は28歳のときにチベット侵略を抗議した「罪」で逮捕され、33年間、牢獄や強制収容所で肉体的、精神的拷問、飢餓、激しい労働など受けた。(ダライ・ラマ法王日本代表部事務局のHPより)

チベット人が受け続けている虐待の惨さにとにかく驚きました。いままでインターネットやいくつかの書籍などで、どんな酷い事が行われてきたのかを少しは知っていましが、33年間も肉体的・精神的な苦痛を受け続けながら心が折れなかった人の話は、その重みが違っていました。

現在、チベットでは、チベット人600万人に対し、中国人は750万人。

彼は牢獄の中で、拷問を受けながら、この不当なチベット人への扱いに外国の人達が気付き、助けにやってきてくれるという思いを何度も持ったと話していました。今でも、そう思いながら不当に収容されている多くのチベット人が苦しい思いをしているんだ、そういう思いが実感として強くなりました。

この映画の元になった本『雪の下の炎』は今回、パルデンさんを日本に招いてくださった龍村ゆかりさん達が復刊の活動をしてくださるそうです。私も投票しました。

もっとよく知りたい方はこちらのイベントもおすすめです。
[満月ばあさんとこどもたち 受難と祈りーチベットを知るための夏]

ちょうど、読んでいた本が、『もう殺さない ブッタとテロリスト』(サティシュ・クマール著 鹿島牧史・訳 バジリコ株式会社)でした。



“殺人鬼だったアングリマーラがブッタと出会いアヒムサーカ(非暴力のひと)になる。加害者と被害者、差別、壁を乗り越えるための仏教のこころ”と帯にはあります。チベットの問題、テロの問題、自分一人では考えられない時に伴走してくれる一冊です。

サティシュ・クマールの事は昨年知りました。彼が昨年来日した際の講演をまとめた小さな本『Soil, Soul, Society〜土と心と社会』は私の宝本本棚にあり、ふっとした時によく読みます。安いし、絶対買っても後悔はしないと思います、強力おすすめ本です。

暴力を放棄する。アヒムサーカ(非暴力のひと)になる。。。
アングリマーラは凶暴で、ひどい悪臭で、殺した人々の指をネックレスするというとんでもない形相をしていました。でも、アングリマーラのように解りやすい形相をしていない、なんだか言いくるめられたような感じで大量に人を殺して環境も破壊している戦争に、どんな風に抗っていけばいいだろう。

“「あのさ、今、基地帝国は、世界中に737カ所も軍事基地を持っている。世界中の他の国の国家の軍事予算を全部足しても、基地帝国の軍事予算にかなわない。そんな圧倒的な軍事力を持つ基地帝国」”(『うさぎ!』第十一話・小沢健二・著/「子どもと昔話.35」2008年春号・小澤昔ばなし研究所.発行)



世界から武器がなくなり、戦争がなくなった。
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宇宙船とカヌー 14:28


坐して半畳、寝て一畳。ある意味で共通しているのが、カヌーです。

『宇宙船とカヌー』(ケネス・ブラウアー著/芦沢高志 訳/ちくま文庫)読み終わりました。物理学者フリーマン・ダイソンとその息子ジョージ・ダイソンの物語。



ジョージの生活を追った章は特に読んでいてワクワクした。
彼の家は、カヌーであったり、アラスカの入江だったり、木の上の小屋だったりする。

特に羨ましかったのは、陸からはオオカミが唄い、海からクジラがそれに答え、空には輝く月と星があり、その真ん中にカヌーに乗ったジョージがいる。そんな光景。

ちょっとその部分を抜粋。

クジラの歌は、狼のコーラスと完全に溶け合っていた。ホーホーと森が奏でる悲しげな響きに、金管・木管の風邪の音が混ざり合っていた、地球が月に歌いかける。海がそれに唱和した。
ジョージはこの音楽の真ん中で、静かに座っていた。しかし取り残されているという感じはなかった。彼には陸と海のふたつの世界が自分のなかに一緒にやってきたように思われた。朝になると、彼は狼のように裸足で苔むした森の床をとぼとぼ歩いた。そして午後はザトウクジラのようにアイシイ海峡を漕ぎ進んだ。この三者、 彼らは月を褒め讃えた 月に吠える狼、ジョージ、海に住む巨大なクジラ。

ぴかぴか

ぽつんと海に浮かぶ一隻のカヌー。
沢山の生き物や宇宙が発するバイブレーション。
  ∞
頭の中で、倍音リラックス。
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母 女神 アンナプルナ 19:04


たびたび取り上げている高尾山の事。20日朝日新聞(東京版)の記事になりました!
「座り込みも『ソフト路線』〜落語・音楽ライブ・・・抗議団体が催し続々〜」
詳しくは、お寺で6時間のブログをご覧下さい。朝日新聞とってる方はひっぱりだして、ぜひ読んでみて下さい。


三軒茶屋のふろむ・あーすでアンナプルナ農園のお茶を買った。その時にお店の人とお話をしていて高尾の話になった。↓のチラシも頂いた。





このチラシの文章、すごくいいので、take freeな訳だし、長いけど全文記載させて頂きます。どなたが書いたか知らないけど感動したよっ!

いのち=水めぐる山
雨上がりの高尾山...
苔たちはたった一粒のしずくを落とすまいと小さな葉をめいっぱい広げ、きらきら状態。ムラサキケマンは、よぶんな水分を葉脈からあふれさせ、葉の先に金剛石(ダイヤモンド)のような水玉をつける。雨水が土にしみこみ、それを吸い上げた植物の体を通って溢れ出たもっとも美しい一滴。森に立ちこめる幻想的な靄は、土が、植物が、ゆっくりと呼吸をしている証拠。
わたしたちはいつも土を踏みしめて山を歩いているけど実は山は水袋。高尾山は小仏層群という、とても水ぬけのいい地層を持つ。地面の下には縦横無尽にたくさんの小川が流れているようなもの。ある水はムラサキケマンの先からあふれ出、ある水は美しい沢や滝を作り出し、ある水は地中を旅して何年後かに湧き水となって大気と出会う。落ち葉は水の力を借りて朽ちてゆき、新たな命にかかわっている。
しっとりとした豊潤な水の気配こそが高尾山の命。
トンネル工事は、この水袋に槍を通すようなもの。高尾山と同じ地層を持つすぐ隣にある八王子城跡(深沢山)はトンネルが掘られ文化財の御主殿の滝は涸れてしまい、ただの崖になってしまった。高尾山に同じ事をしたらどうなる?修験道の水行で有名な琵琶湖や蛇滝も同じようにただの崖になってしまう。水が失われれば山の地表は乾いてゆく。
それは山が死んでいくこと...私たちは山の呼吸をとめてはいけない。


虔十の会
虔十の会は、ツリーハウス作りなど自然と人間の共存を考えながら
高尾山の自然を守る環境NGOです


もし、このブログを読んでいる人でメディアに関わっている人がいたら、高尾山の危機を取り上げてほしいと思っています。お願いします。高尾に遠足にいった人は年齢問わず多いはず(そうだ!漫画『働きマン!』安野モヨコ著の主人公・松方も高尾山が癒しの場所だったから、モーニングで取り上げてくれないかな...どうかな...)東京からほど近い、遠足の場所の沢が涸れたら?トンネル・中央道の工事にはなんと1mに2000万以上のお金(トンネル部分は7000万以上かかるらしい)がかかっています。環境保護や騒音・大気汚染の問題のため10%程度しかできていない。そんな時に霊山・高尾に着工しようとしています。ストップするなら早い方がいい。


ふろむ・あーすの店長さんと、土地の経絡の話なんかでちょっと盛り上がったところ、アンナプルナ農園の主・正木高志さんの『空とぶブッタ』(ゆっくり堂 定価600円・ゆっくり堂HPで購入可能)を薦められて購入。この小さな本、私にとっては。サティシュ・クマールの『Soil, Soul, Society〜土と心と社会』(ナマケモノ・ウェブショップで購入可能 定価525円)と同じように、とても大切な1冊になりました。内容は書いちゃうとつまらないから書かないけど、木の事、サルタヒコの事、伊勢神宮の事、原発のこと、人間のこと、宇宙のこと、カテゴリーエラー・ねじれ構造の事...などなど。1年に一度は読んでしまう手塚治虫の漫画『火の鳥』も繋がってきます。





高尾山の事と同時にこの本が手元にやって来た時に浮かんだのは。自然にそって生きて行こうって存在は、植物・動物その他の生命も合わせて絶対的にmajorityだって事。もしも植物や動物に投票する権利があったら、八王子市長選挙は橋本さんのダントツ勝利だったって事。代弁できるものが代弁しないといけない、知らない人が多過ぎると思う。


アイヌ刺繍教室の先生達が取り組んでいる「アイヌ人権の集い」に刺繍教室の友達と行った。タイトルもタイトルだし、行ってもいいのかななんて考えながらの参加だった、なぜならまだあまり歴史を認識してないから。でも、最後にみんなでムックリの練習をして(教えてもらうと全然出なかった音が出るように...)アイヌ語の美しい短い歌を6曲歌った。最後に先生が、みなさんが歌を覚えて、鼻歌なんかで歌って、その曲はなあに?って聴かれてアイヌの文化が自然に残っていけばいいなとおっしゃった。やっぱり参加してよかったし、今まで何があったか少しづつ知っていこうと思った。


星野道夫さんのテーマの一つだった“魂の帰還 The repatriation of the soul”、高尾山の事にしてもアイヌの事にしても、それからチベットの事にしても同じ事なんだと思う。魂の尊重。そういうことを今、教えてくれるのはネイティブハートを持つ人達なんだろな。いくつか参加しているメーリングリストでもチベットの事は話題になっています。なんとなくしか知らなかったチベットの事。20年前のチベットの抗議活動のおり、当時20万のチベット人が虐殺された。という事実も今、はじめて知りました。あまりにも惨い写真もいくつか見ました。事実を隠そうとしても情報操作しても、コントロールできないくらいの抑圧があったという事なんでしょう。大量虐殺は、日本の抱える深層的な問題でもある。
チベットのためにできること

ビヨークは上海のコンサート最後の曲「ディクレア・インディペンデンス」(独立を宣言しよう)の終盤に「チベット、チベット」と叫んだ。中国政府は法的処置をとるそうだ。

人種のくくりじゃない、種のくくりじゃない時代がはじまる。今日は満月です。
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ドリームタイムとおじいちゃんのアルバム 19:18


父が怪我をしたので帰省してきました。ひとまず大丈夫でした。

移動中に読んだのは、おおえまさのりさんの『夢見る力 スピリチュアリティと平和』・作品社です。ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだり、星川淳さん翻訳の『一万年の旅路』や北山耕平さんのブログなどからネイティブの世界に触れるうちに、現代的な直線的時間の感覚ではない、長い間人間がともにしてきた円環的な時間について考えるようになり“ドリームタイム”(オーストラリアの先住民族アボリジニの時間概念)に興味を持つようになりました。ドリームタイムを説明するのは、ちょっとまだ掴みきれていないので難しい。でも、この本を読むと、その片隅に触れられたような気持ちになりました。





本文から抜粋。

「世界は歌いだされてゆく」と、アボリジニは言う。大地は種子を宿し、種子はその後に形成される植物の夢見を宿している。そしてその夢見を形にして植物はこの世界に立ち現れてきて、己を実現すると。
 そのように、この宇宙もまた、その内に想像力であり創発する力である生命の潜勢力「ドリームタイム(夢見)」を宿し、その夢見を実現しようとして、立ち現れてきたのである。このようにして宇宙や世界は、夢見の形態形成場として、歌いだされてきたのである。(『夢見る力 スピリチュアリティと平和』おおえまさのり・作品社)

私がこのブログをnanao-seedとしたのは、この文章を読むずっと前なんだけど、感覚的には、この文章みたいな事を身体の中にもっていたかったからです。こんなふうに文章にはできなかったけど。














夢見の立ち現れ
花が咲く=ほころぶ


物置から、おじいちゃんのアルバムが出てきたようで。。。何となく見始めたらどの写真もなんだか美しくて、惹き付けらてしまいました。「世界は歌いだされてゆく」これからの時代をどう夢見するか。身体の中に持っている太古の記憶に耳を傾ける必要があるように感じています。








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“快”テキ生活のススメ 23:20
JUGEMテーマ:日記・一般



昨日はK+KコンビとBjorkの武道館ライブへ。おおげさに言えば人間ってこういう事のために生きるてるんじゃないかな?というくらいの感動。衣装やステージワークはヨーロッパの(ハーメルン的な)中世の要素と、ネイティブの力強さを一緒にした感じでした。音楽っていう形のないものでアジール、俗とは違う空間ができていて、時間や感覚を全く違う次元に持っていっちゃう。言葉とか議論とかじゃなくて、音楽がこれから先の未来のビジョンイメージを与えてくれる力ってやっぱり大きい。昨日のライブはそんな感じ。阿蘇山とか富士山が見える場所とか野外でライブやってくれないかな。


2008.2.19 Bjork Voltaツアー武道館セットリスト(HPから)
1.BRENNID BID VITAR
2.EARTH INTRUDERS
3.HUNTER
4.AURORA
5.ALL IS FULL OF LOVE
6.PAGAN POETRY
7.UNRAVEL
8.VERTEBRAE BY VERTEBRAE
9.JOGA
10.DESIRED CONSTELLATION
11.ARMY OF ME
12.I MISS YOU
13.5 YEARS
14.VOKURO
15.WANDERLUST
16.HYPERBALLAD
17.PLUTO
18.OCEANIA
19.DECLARE INDEPENDENCE
夢中だったから、あっという間で、本当に19曲も?と思いました。





最近読んだ2冊
『身体は何でも知っている』三枝誠・著(アスペクト出版2007年5月発行)
『ニューエイジ大曼荼羅』北山耕平・著(徳間書店1990年6月発行)


『身体は何でも知っている』の帯のコピーは“創造的な人生には「快」が必要だ”ですし。『ニューエイジ大曼荼羅』(著者の北山さんにとっては、なつかしい〜一冊かもしれない90年刊行)はニューエイジのシンクタンクであるフォッサマグナという会社の“快適生活空間研究所”が88年〜89年まで発行していた週間新聞Good Life Time Magagineに掲載された記事をまとめたもの。両方とも「快」がキーワードでした。


ビヨークのライブとこの2冊をまとめた感想としては、頭じゃなく身体で生きよう。って事。そんなの当然じゃないって思う人も沢山いると思うけど、私はずいぶん身体をおろそかに生きてきて、ここ1.2年でその事に急に気がついた。ビヨークは身体全体(もしくはそれ以上)で唄っていたし、三枝先生は「身体の声を訊け」と言っています。“創造的な思考や行為は「快」があって初めて、その主役である前頭葉が動く”んですって。「快」に対して臆病になるべからず。。。


『ニューエイジ大曼荼羅』...18年も前の本だけど、面白かった。86年のチェルノブイリ原発事故がおこってから日本でも様々な動き(いのちの祭り88とか)が起こった時代の空気をすごく感じる本。項目はニューエイジ/エコロジー/サイクル/超常現象/健康/食物/飲物/縄文+ネイティブ/動物/日本人及日本人/東京・江戸/アメリカ/音楽/戦争・闘争/それぞれ興味深かった。


この本で新しく知った事“山窩(サンカ)”(山家、三家、散家とも表記される、〜「山窩」は、官憲の犯罪者対策や戦前の大衆小説などに用いられた蔑称的表記...らしいwikipedia)


本には“第二次世界大戦が終ってしばらくするまで、日本には住民登録はおろか戸籍さえ持たない一群の風のように自由な人達がいた。彼らは大和朝廷にまつろわなかった先住民の末裔たちであったと言われている。蓑作りを本業としたり、鍋や釜を直してまわったり(中略)テント野営をしながら一家で点々と各地をまわって歩いた人たちである。山窩と呼ばれた風の人達は彼(女)らにしか読む事のできない特殊な暗号文字を持っていて、情報のやりとりをしていた”とあって、パーマカルチャーの友達の一人が描いたノマド的なビジョンに似てるなあなんて呑気に思ったのですが、ちょっと検索で調べてみるともっと複雑な背景があるようなのですが....


画一化とかすごく強い管理とかとは全く別の世界を空想する時に、サンカの人達のイメージは面白い。時間の動きをイメージすると、ビヨークが中世的・ネイティブ的なイメージを見せてくれた事と、この本の中で、サンカの生活に興味を持った事は繋がってくる。


ホント空想好きなのだ。でもこれからは身体を動かしながら、面白いイメージを追いかけよう。
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